Design Soilが活動を開始して最初に取り組んだテーマは、国際線の機内持ち込み手荷物サイズにパッキングできることを条件とした、お土産のように持ち帰ることができる家具「Souvenir」でした。
それから様々な当たり前が変わり、自宅にいながら買い物をし、配達してもらうことも多くなった今、改めてパッキングサイズについて考えました。
私たちが取り組んだのは、宅配便のサイズ規格において、「Souvenir」の制限よりもさらに小さい区分である「3辺計100cm以内」にパッキングできる家具。
その上で、大きなサイズの家具に組み上がるものや、組み立ての過程自体を楽しめるものを目指しました。
コンパクトな梱包であることで保管や配送のコストを抑えられるのはもちろん、出会ったお店からそのまま家具を持ち帰ることもできます。
コレクション「size 100」は、家具がもっと身近で愛着を持てる物になることを目指した試みです。
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Big Wedge
Side table、Bench
Design: 富永虎太朗
Size: w.550 x d.280 x sh.380 / h.350
Material: OakBig Wedgeは楔を用いた組み立て式の家具です。楔は古来から建築などで用いられ、家具にも使われますが、楔には留める以外の機能が無く、組み上がればただの突起物でしかありません。
Big Wedgeでは楔を肥大化し、楔本来の構造を保つ役割に加えて、組み上がった後も小さなテーブルとして機能させることで楔の新しい役割を提示します。
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Stitch
Side table / Container
Design: 坂本 明日香
Size: φ.400 x H.410
Material: Veneer, Plywood, Nylon strap, CanvasStitchは、「縫う」行為によって立ち上がっていくバスケットテーブルです。柔らかく頼りない薄いベニヤも、円筒状に縫い上げると軽くて丈夫な構造に。肥大化したステッチは構造を可視化し、ユニークな表情を作り出します。
中のバスケットに色々なものを放り込め、ストラップを掴んで気軽に持ち運ぶこともできます。
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N
Low table
Design: 櫻井 風土
Size: φ.480 x H.385
Material: Plywood, LeatherNは、屏風から着想を得た折りたたみ構造のローテーブルです。板脚は三曲一隻、天板は二曲一隻の屏風状に折り畳む構造です。N字型に開いた板脚の穴に、溝が切られた棚板を差し込んで固定し、天板を載せて組み上がります。
板脚と棚板に囲まれた空間は、光と影が織りなす幽玄の美を感じさせてくれます。
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Hashira
Side table
Design: 川島 凛
Size: W.400 x D.380 x H.450
Material: Pine, BeechHashiraは、日本の伝統構法である木造建築の木組み構造を使ったサイドテーブルです。芯となる柱に仕口を用いてテーブルの脚と天板を梁のように組みつけ、楔を打って構造が固まります。太い直線で構成された雄々しい姿が魅力です。
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Notch
Stool
Design: 糸目 華
Size: W.600 x D.270 x H.430
Material: MapleNotchは、ログハウスの構造から発想したスツールです。ふたつの脚付きパネルの縦溝に、貫と幕板を落とし込むだけで自立できる構造体になり、天板を取り付けることでさらに強固になります。貫と幕板で挟んだ板は、小さなテーブルや棚として機能します。
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Gen
Coat rack
Design: 北原 悠唯
Size: W.600 x D.220 x H.1,350
Material: Ginkgo, Polyester cord三味線などの弦楽器が弦を巻き取って張りをかけるように、Genは紐を巻き取ることで生まれる張力を活かして組み立てるラックです。コートや帽子を掛ける棒を回すと紐が巻き取られ、板脚を強く引き付け固定します。巻き取る様子は三味線の「糸巻き」さながらです。
