ものにとって「欠ける」「無くなる」はあまり歓迎されることではありません。
ですが、折れた棒にも別の使い道があるように、失うことが新しい価値につながる場面にも出会います。
穴が開いたり、底が外れたり、この世界は何かを失って初めて気がつく発見でいっぱいです。
コレクション「GOOD LACK」は、ものの一部が無くなることで生まれる機能を探し出し、家具の新しい可能性として提示したコレクションです。
視点をかえて、みなさんの日常に幸せな欠落を。
グッドラック！
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本澤 直緒 Nao HONZAWA
Size: w.785 x d.610 x h.1895 (max d.940)
Material: hard maple, plywood
タンスは引き出しがあってこそ。でも、引き出しの底が無くなってしまったら、タンスはどんなことに使えるだろう？
PORTERでは、服を詰めるかわりに、吊ってしまえる衣装ケースを提案します。「引き出せる」という便利な機能は保ったまま、不思議な姿の収納家具が生まれました。
PORTERの可能性は底なしです。
松村 茉由子 Mayuko MATSUMURA
Size: w.750 x d.450 x h.450
Material: white ash, plywood, nylon
ベンチやスツールに丸い穴が開いたら、どんなストーリーが生まれるだろう？
EMMENTALではその穴をペットだけが出入りできる小さな部屋の入り口に見立てました。
穴から出入りするペットの姿はきっと漫画のワンシーンのよう。
飼い主が腰掛けるベンチの中に生まれたペットだけの空間。
ところどころに開いた穴が、人とペットの暮らしが交わるきっかけを与えてくれるでしょう。
河部 篤 Atsushi KAWABE
Size: S φ.125 x H.360 M φ.280 x h.430 L φ400 x h.330
Material: polystyrene, steel
一枚の板に開いた無数の穴にはどんな美しさがあるのだろう？
くるりと丸めてシンプルな円柱形に仕立てれば、重なりあった穴で生じるモアレが眼を楽しませてくれます。
部屋の明かりを消して本体に直接ライトをあてれば、大きくゆらめく幻想的な影が浮かび上がります。
SPOTSは、昼と夜、異なる表情をもったインテリア・オブジェです。
